フィリピンは台風の被害が大きい場所です。
2013年11月の大型台風YOLANDAは甚大な被害をもたらしました。
11月8日早朝にフィリピン中部に上陸したヨランダは、フィリピン中部の島々を竜巻に匹敵するような強風でみまい、高潮に長時間襲われ、レイテ島(セブ島の隣の島です)のタクロバンを中心に甚大に被害を引き起こしました。
台風襲来から2ヶ月余が経過した2014年1月14日までの集計で死者6,201人、負傷者28,626人、行方不明者1,785人、被災者数1,600万人以上と発表されました。
セブ島への直撃は免れましたが、北部では多くの被害者を出しました。
セブ市内の被災者テント村
Yolanda の被害に遭った多くの人達が、ここセブ市内の仮設住宅に避難してきました。
私達はその時にセブのボランティアプログラムに参加していたみなさんと一緒に仮設住宅の家族の人達を慰問し、食料を提供しました。
被災者の人達は家も、家具も全て失ってこのテント村にやってきました。
阪神や東北大震災を経験した日本人としては、その境遇やみなさんの状況は他人ごとではない気持ちでした。ちょうどこの頃は私達以外にもセブ市内でNGO活動をしている他の国からの人達もこの避難所に訪問し、それぞれ支援物資を渡していました。
日本のように地震被害に遭った人達の仮設住宅と比べると質素なテントです。また、このテント村での滞在は3ヶ月間のみで、その後は強制的になくされることになっているので、被災者の大人は、避難所のスタッフの人達と連日会議をして、どうするかを話しあっていました。
火事、地震などの災害もあります。
台風の被害も大きかったのですが、セブでは、その少し前に起こった地震で、セブ市内にある、300年の歴史を誇る教会が一部崩壊したり、貧困層の家族の家が壊れたりと、そちらの被害のほうが強かったです。
また、2014年3月には、市内のロレガ地区という貧困地域で大火事があり、8000人の人達が住む家を失いました。
いずれの際にもボランティアグループを組織して、被災者の人達の避難所で食糧支援を行ないました。
きっとまたいつか、自然災害などが起こるでしょう。そのときにはSLPCとして、より規模の大きな支援をすることができると考えています。