貧困の家族をサポートするための自立支援、これをLivelihood Project (生産活動)と呼びます。初めて着目したのがモリンガの木でした。
セブに自生する「奇跡の木」と呼ばれれるモリンガの葉は、栄養価に優れ、子どもたちの大きな栄養源となるのです。
初めて、この木のことを知ったのはセブの貧困層の子どもがデング熱にかかったときのことです。
コーディネーターが母親に、モリンガの葉を沢山スープに入れて食べさせるように指示したのです。そのときにモリンガってなんだろうと思い調べてみたら、すでに沢山の記事がネットの検索で見つかりました。
健康志向の方なら、きっとこのモリンガという木の名前をご存知かもしれませんね。
2024年4月現在、コロナなどの影響のためにつづけることができなくなりこのプロジェクトは終了しました。
● タンパク質、カルシウム、ミネラル、ビタミン類など・・まるでサプレメント
モリンガの栄養素は、アミノ酸、ミネラル、、ビタミンB群、GABA、ポリフェノールなど、多くの生命維持に必要な栄養が効率よく含まれています。「モリンガ」と検索するとすぐに多くの情報を集めることができます。
このモリンガは、セブの山村集落などに自生しており、協力してくれる家族のもとでいま栽培を始めました。
モリンガの木はとても強く、すぐに成長するそうです。だから1年もすると大きな木になって沢山の葉をつけます。
世界的に見ても飢餓に苦しむアフリカや、インドなどにも自生しているので、食糧危機を救うために国家的にこの木を栽培しているところもあると言われています。
SLPCはこのモリンガの木から、葉を摘み、乾燥させてパウダーにしています。それを子どもたちに提供するおかゆに混ぜて、栄養をつけてもらっています。
● モリンガをパウダーにするまでのプロセス
モリンガをパウダーにするには、現在最新の注意を払っています。
まず、摘んできたモリンガの葉を真水(購入した水)で綺麗に洗います。
それを屋内の風通しの良い場所で、乾燥させます。害虫から護るため、蚊帳をかぶせています。
十分に乾燥したら、葉っぱを一枚ずつはずし、赤外線消毒器を使い、完璧な乾燥と、消毒を同時に行ないます。そして、パウダーにして袋詰めにします。
時間と手間の掛かる仕事ですが、山村の家族にも手伝ってもらい、少しづつ供給量を増やしていきます。
● フェアトレードとしての目標
今試行錯誤の段階ですが・・・
貧困層の家族の収入を目指し、現地の人達が自分たちでできる方法で、製品化していくことを学んでいます。このモリンガは、セブを訪問された皆様に販売しています。セブからのお土産として、ぜひ購入いただけたらと思います。詳しい案内は別サイトで行っていますので、御覧ください。
ちなみにモリンガパウダーは、その色や臭いは抹茶に似ています。
私の場合、お茶にして飲むとニオイがきついので、小スプーンで軽くすくって、牛乳などと一緒にゴクリと、一気に食しています。
スパゲティに入れたりと、料理に使うと美味しいです。