Food Drive (フードドライブ)はアメリカでの地域活動として盛んに行われています。レストラン、食品企業から在庫食料を分けていただき、貧困層の家庭に配給する活動です。そのアイデアをセブで取り入れました。
フードドライブとの出会い
フードドライブは、アメリカで始まった企業・教会などが行なう地域活動です。
レストランやCAFE、スーパーマーケットなどの地域社会に保存食の寄付を募り、集めた食料をフードバンクで保存し、生活に困っている人達に届ける活動です。
私が初めてその活動を見たのは2000年頃、アメリカのカリフォルニアでした。食料を集める人はすべてボランティアです。食品企業やスーパーなど、そして、地元の農家の方々も協力してくれて、低所得者の人達に食料を配っていました。
リーマンショック後の2010年に同じ活動場所を訪れた時、その規模の大きさに驚きました。朝の8時位にフードバンクに行った時には、食料を待つ人達が長蛇の列を成して待っていました。
食料を配る人も、もらう人達も明るく、悲壮感はまったくありません。コミュニティセンターでの地域の会合のように、和気藹々と皆さんお話され、食料を持って帰ります。アメリカの地域活動の深さを見た気がしました。
● セブでもフードドライブは可能なはず!
カトリックの人達が圧倒的に多いセブなら、きっとアメリカと同じように、シェアする気持ちがあるはず。だからきっとフードドライブのシステムも活用できるはずだと考えました。
その活動のきっかけになったのは、セブ市内で缶詰工場を経営する方からの缶詰の寄付だったのです。
その工場との協力関係を継続し、定期的にセブの貧困層の家族への食品の提供を約束していただきました。
SLPCがフードバンク(コーディネーター)となり、工場や、レストランなどからの保存可能な食料品をいただき、サポートする地域に配達することになりました。
いまセブには日本人の方々が経営するレストランも増えてきました。そんなところからも協力をいただき、調達活動を続けています。